英語 / Analysis

第3回 岐阜大学英語の空所補充と整序を解く「3点ロック法」

岐阜大学の現行形式は、Sections 1~4の空所補充40問と、Section 5の整序英作文10問です。

必要なのは、問題ごとに違う解き方を覚えることではありません。空所が1語でも一文でも、次の3点を同じ順番で確認すれば、候補をかなり機械的に絞れます。

  1. 空所の幅
  2. 左右の継ぎ目
  3. 段落での役割

これは正答を一瞬で当てる裏技ではありません。しかし、英文を最初から何度も訳すより判断がぶれにくく、初見の文章でも再現しやすい方法です。

3点ロック法の全体像

ロック問うこと主に見るもの
1 空所の幅何語・どの部品が必要か冠詞、前置詞、主語、述語、句読点
2 左右の継ぎ目候補の両端が接続するか語法、定形動詞、接続詞、代名詞
3 段落での役割何を述べる部品か原因、結果、例、対比、条件、まとめ

原則は、ロック1で候補を減らし、ロック2で決める。決まらないときだけロック3へ進むです。毎回段落全体を読み直す必要はありません。

ロック1 空所の幅を決める

最初に意味を考えず、空所に必要な部品の大きさを見ます。

1語・短い連語になりやすい目印

  • 冠詞と名詞の間:形容詞が有力
  • 助動詞の直後:動詞の原形が有力
  • 前置詞の直後:名詞・動名詞が有力
  • 他動詞の直後:目的語となる名詞句が有力
  • 後ろに特定の前置詞:固定表現・連語を確認

この段階では、「何が入るか」ではなく「名詞か、動詞か、接続語か」まで決めれば十分です。

句・節・文になりやすい目印

  • 空所の外に主語だけあり、述語がない
  • 空所の前後に定形動詞があり、二つの節をつなぐ必要がある
  • コンマの間が丸ごと抜けている
  • 空所の後が段落全体になっている
  • 空所自体が質問・見出しの位置にある

2025・2026年度のSection 3・4では、40問中25問がこの広義の「節補充系」に当たります。単語問題だと思って周辺だけを見ると足りず、反対に一文問題だと思って全文を読むと時間を使いすぎます。幅の判定が最初の分岐です。

ロック2 候補の左右を接続する

空所補充で最も使いやすい確認です。

空所の直前 + 候補 + 空所の直後

この一続きだけを読み、候補の左端と右端が両方つながるか確認します。

右端まで見る

誤答候補は、空所の直前だけなら自然に見えることがあります。そこで、次を必ず確認します。

  • 候補末尾と直後の前置詞が重複しないか
  • 候補の代名詞が前にある名詞を受けられるか
  • 候補の接続詞が後ろに完全な節を取れるか
  • 候補を入れた結果、主語や述語が余らないか

左で入れて、右で確定すると覚えると、長い選択肢での見落としが減ります。

述語を数える

長い候補では、意味より先に定形動詞を数えます。

  • 一つの節には、原則として中心となる定形動詞が一つ必要
  • 定形動詞が二つなら、接続詞・関係詞など、節をつなぐ仕組みが必要
  • つなぐ仕組みがないなら、一方は分詞・不定詞などの形になる必要がある

この確認だけで、内容は合いそうでも構造上入らない候補を消せます。

共有選択肢は上から解かない

Section 2~4では、同じ選択肢群を複数の空所で使うことがあります。その場合は、本文順ではなく次の空所から埋めます。

  1. 品詞が一つに決まる
  2. 固定表現が見える
  3. 主語・述語の不足が明確
  4. 代名詞の指示先が一つしかない

強い空所を先に埋めれば候補が減り、難しい空所を消去法で処理できます。これが共有選択肢型で最も再現性の高い時短策です。

ロック3 段落での役割を一語にする

ロック2までで二択が残ったときだけ、前後一文へ範囲を広げます。そして、空所が担う役割を一語で決めます。

  • 原因
  • 結果
  • 具体例
  • 言い換え
  • 対比
  • 条件
  • 問題
  • 解決
  • まとめ
  • 問い

候補の詳しい日本語訳を比べる前に、「ここは結果の位置」「ここは具体例の位置」と決めます。意味の近い候補でも、段落内の役割が違えば選べません。

見出し・質問型は後ろから解く

空所が見出しや質問なら、その前よりも後ろの段落が根拠です。

  1. 空所後の段落で繰り返される話題を拾う。
  2. 段落が何へ答えているかを短い日本語にする。
  3. その答えに対応する見出し・質問を選ぶ。

つまり、見出しは予想するのではなく、後続段落の答えから逆算するのがコツです。

読む範囲を広げる順番

最初から全文へ戻らず、次の順で広げます。

  1. 空所の左右
  2. 空所を含む一文
  3. 前後一文
  4. 同じ段落

見出し・文章全体のまとめでない限り、同じ段落を越えて探す必要はほとんどありません。

Section別の使い分け

Section最初に使うロック解き方の要点
1幅→継ぎ目品詞と語法で削り、必要なときだけ前後一文を見る
2幅→継ぎ目強い空所から埋め、共有選択肢を減らす
3幅→継ぎ目→役割句・節・見出しを区別し、長い候補の両端を見る
4幅→継ぎ目→役割研究の目的・方法・結果・条件を区別する
5骨格→かたまり→余り不要語を先に探さず、完成後に余る語を確定する

Section 5は「骨格→かたまり→余り」

整序英作文にも、空所補充と同じ発想を使えます。

1 骨格

まず主語・述語・目的語・補語を探します。修飾語から並べ始めません。

2 かたまり

次に、分解しにくい語の組を作ります。

  • 動詞+目的語
  • 前置詞+名詞
  • 助動詞+動詞原形
  • 比較表現
  • 関係詞+節
  • 固定表現

語を一個ずつ動かさず、まとまりとして配置します。

3 余り

文の骨格とかたまりを完成させた後、文法上どこにも置けない語を不要語とします。

不要語を最初に当てようとすると、必要な語まで捨てやすくなります。余りは探すものではなく、完成させた結果として決まるものです。

迷ったときの30秒確認

  1. 空所は単語・句・節・見出しのどれか。
  2. 候補の右端までつながっているか。
  3. この位置は原因・結果・例・対比・条件・まとめのどれか。

この3問で決まらなければ印を付けて進みます。同じ文章を読み直し続けるより、共有選択肢が減った後で戻る方が解きやすくなります。

復習も3行でよい

空所の幅:
左右の決め手:
段落での役割:

誤答した場合だけ、「品詞を見落とした」「右端を確認しなかった」「段落の対比を取れなかった」など原因を一つ加えます。全文の逐語訳や長い解き直しノートは不要です。

解説を作るときの標準形

  1. 正答
  2. 本文根拠:根拠となる文・段落と必要な箇所
  3. 正答理由:幅、左右の接続、段落の役割
  4. 誤答理由:どちらの継ぎ目・文法・論理が合わないか
  5. 日本語訳:完成文を含むが、判断に必要な一文程度
  6. 応用ポイント:他の問題にも使える場合だけ

完成英文を解説中で重ねて掲載する必要はありません。訳も段落全体の逐語訳ではなく、正答判断に必要な一文程度の自然な日本語で十分です。

まとめ

現行形式の中心は、内容一致ではなく空所補充です。したがって、解法も次の一つに集約できます。

幅を決める → 左右をつなぐ → 段落の役割で確定する

Section 5だけは、同じ構造判断を「骨格→かたまり→余り」に置き換えます。この手順を毎回同じ順番で使うことが、知識量に左右されにくい最も実戦的な対策です。


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出典・確認資料
  1. 岐阜大学前期英語・提供資料に基づく分析提供資料に基づくオリジナル解説。過去問本文・問題画像は転載していません。
掲載方法:公式情報へのリンクのみ

過去問本文や画像は掲載せず、必要な場合は大学等の公式ページへ案内します。

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