英語 / Analysis

第6回 岐阜大学前期英語の頻出語・連語を分析

11年分の過去問では、特定の題材がそのまま繰り返されるわけではありません。しかし、研究、証拠、結果、因果、比較を表す語は、テーマが変わっても何度も登場します。

この記事では、OCRで抽出した2016~2026年度の英文をもとに、頻出語を役割別に整理します。

数字は本文・設問・選択肢を含む概数です。2022年度の公開PDFでは本文の一部が削除されているほか、画像OCRの誤認や語形の違いもあるため、厳密なコーパス頻度ではありません。

最頻出は「研究」を説明する語

日本語の目安確認年度数出現概数
study研究、調査、研究する10126
research研究、調査9119
researcher研究者972
human人間、人間の1053
evidence証拠、根拠743
disease病気、疾患741
social社会の、社会的な939
scientific科学の、科学的な937
education教育636
finding研究結果、判明したこと834
dataデータ、資料834
likely可能性が高い834
science科学1033
result結果932

studyとresearchだけでなく、researcher、evidence、finding、data、resultが多いことから、研究の内容を説明する英文が試験の中心であることが分かります。

1.研究の目的・方法を表す語

study

名詞の「研究・調査」と、動詞の「研究する」の両方で使われます。

重要な組合せ:

  • conduct a study:研究を行う
  • carry out a study:研究を実施する
  • a recent study:最近の研究
  • the study found that …:その研究では…と分かった
  • participants in the study:研究の参加者

research

基本的に不可算名詞として使われます。

重要な組合せ:

  • conduct research:研究を行う
  • previous research:先行研究
  • further research:さらなる研究
  • research suggests that …:研究は…を示唆する
  • research on / into …:…に関する研究

「一つの研究」を表す場合、通常はa researchではなくa studyやa research projectを使います。

researcher

人名・研究機関との対応問題で重要です。

重要な動詞:

  • researchers found
  • researchers examined
  • researchers compared
  • researchers observed
  • researchers developed
  • researchers concluded

誰がどの研究を行い、何を結論付けたかを結び付けます。

approach / process

  • approach:方法、取り組み、接近する
  • process:過程、処理する

研究方法、教育方法、問題への対応方法など、複数の意味で使われます。

2.結果・証拠を表す語

finding

研究によって「分かったこと」を表します。

  • the findings show that …
  • the findings suggest that …
  • according to the findings
  • a key finding

findingsと複数形で使われることも多いため、動詞の数に注意します。

result

名詞と動詞で因果の向きが変わります。

  • the result of A:Aの結果
  • result in B:Bという結果になる
  • result from A:Aから生じる
  • as a result:その結果

result inとresult fromの方向を取り違えると、内容一致問題でも文法問題でも誤答になります。

evidence

「証拠・根拠」で、通常は不可算名詞です。

  • evidence for …:…を支持する証拠
  • evidence of …:…が存在する証拠
  • provide evidence:証拠を示す
  • there is little evidence that …:…という証拠はほとんどない

本文がevidenceを示しただけなのか、最終的にproveしたのかを区別します。

data

研究結果や調査結果の根拠として使われます。

  • collect data
  • analyze data
  • data show / shows
  • be based on data
  • available data

現代英語では単数扱いと複数扱いの両方が見られるため、本文中の動詞に合わせます。

3.可能性と断定の強さを表す語

内容一致問題では、主張の強さが重要です。

表現強さの目安日本語
may / might / could弱い~かもしれない
suggest / indicate弱~中~を示唆する/示す
be likely to~する可能性が高い
probablyおそらく
show / demonstrate中~強~を示す
prove強い~を証明する
must / certainly非常に強い必ず/確実に

本文のmayを、選択肢でmustに変えたものは同じ意味ではありません。

likely

  • be likely to do
  • it is likely that …
  • be more likely to do
  • be less likely to do
  • unlikely

比較級と否定を含むと意味を取り違えやすくなります。

4.増減・影響を表す語

日本語の目安確認年度数出現概数
increase増加、増える、増やす817
impact影響716
role役割916
development発達、開発、進展815
provide与える、提供する817

increase / decrease

  • an increase in A:Aの増加
  • increase A:Aを増やす
  • A increases:Aが増える
  • increase by 20 percent:20%増える
  • increase to 20 percent:20%まで増える

byとtoの違いは、図表問題でも重要です。

impact / effect

  • have an impact on …
  • have an effect on …
  • affect …

impactとeffectは名詞、affectは主に動詞です。品詞と前置詞をまとめて覚えます。

role

  • play a role in …
  • have a role in …
  • the role of A in B

研究記事では、ある要因が結果に関わることを表します。「唯一の原因」とは限りません。

provide

  • provide A with B
  • provide B for A
  • provide evidence / information / support

目的語と前置詞の組合せを確認します。

5.社会・教育・環境の重要語

日本語の目安確認年度数出現概数
health健康526
society社会719
technology技術715
environment環境713
available利用できる、入手できる813
approach方法、取り組み611

語族で覚える

  • society / social / socially
  • science / scientific / scientist
  • educate / education / educational
  • develop / development / developed / developing
  • environment / environmental / environmentally
  • technology / technological
  • health / healthy / unhealthy

空所補充では、意味を知っていても必要な品詞へ変えられないと解けません。

6.頻出する論理表現

表現日本語の目安確認年度数出現概数
such as~のような1032
according to~によれば930
for example例えば923
likely to~しそうである518
based on~に基づいて615
due to~が原因で711
as well as~に加えて610
rather than~ではなく510
not only~だけでなく68

具体例

  • such as
  • for example
  • for instance
  • including

これらの後ろは、前に出た一般概念の具体例です。題名問題では、具体例だけを文章全体の主題と誤認しないようにします。

出典・根拠

  • according to
  • based on
  • evidence from
  • a study by

誰の研究・どのデータに基づく内容かを示します。

原因・結果

  • because
  • because of
  • due to
  • lead to
  • result in
  • result from
  • as a result
  • therefore

接続詞、前置詞、動詞句、副詞で文法が異なります。

追加・並列

  • as well as
  • in addition to
  • not only A but also B
  • both A and B

並列される語の形をそろえる必要があります。

対比・選択

  • rather than
  • in contrast to
  • while
  • whereas
  • however
  • on the other hand

文挿入や段落構成で重要です。前後が同じ方向なのか、対立しているのかを示します。

7.設問文の頻出表現

best fits は8年度で計約63回確認されました。

これは、「文法的に入るもの」を選ぶだけでなく、「文脈に最も適切なもの」を比較する問題が多いことを示します。

設問で確認したい表現:

  • best fits:最もよく当てはまる
  • best describes:最も適切に説明する
  • best summarizes:最も適切に要約する
  • according to the passage:本文によれば
  • is supported by the passage:本文によって支持される
  • is NOT mentioned:述べられていない
  • can be inferred:推論できる
  • is closest in meaning:意味が最も近い

NOTやEXCEPTを見落とすと、本文理解が正しくても誤答になります。

単語帳への記録方法

一語一訳ではなく、次の5項目で記録します。

見出し語:
品詞:
本文中の意味:
頻出連語:
反対・関連表現:

例:

result
名詞・動詞
結果/~という結果になる
result in, result from, as a result
cause, lead to, consequence

4段階の語彙学習

第1段階:意味を認識する

本文を読んだときに、おおよその意味が分かる状態にします。

第2段階:品詞を見分ける

research、researcher、scientific、findingなど、同じ分野の語を品詞別に整理します。

第3段階:連語で判断する

空所補充に対応するため、前置詞や目的語との組合せを覚えます。

第4段階:言い換えを作る

本文と選択肢の対応に備えます。

  • have an impact on = affect
  • be likely to = probably
  • provide evidence for = support
  • result from = be caused by

自分で言い換えられる語は、長い句・節・文の空所でも前後との意味関係を認識しやすくなります。


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出典・確認資料
  1. 岐阜大学前期英語・提供資料に基づく分析提供資料に基づくオリジナル解説。過去問本文・問題画像は転載していません。
掲載方法:公式情報へのリンクのみ

過去問本文や画像は掲載せず、必要な場合は大学等の公式ページへ案内します。

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